🌈70万本/1回 2g/1着
Solongo!の原点となった、このポスターに書かれた数字は、わたしたちが日常的に行っている「お洗濯」で発生するマイクロプラスチック繊維（マイクロファイバー）の数を表しています。
アクリル繊維の衣服6kgを洗濯した時に、平均的な一回の洗濯で70万本ものマイクロファイバーが発生（※1）。また、着古したフリースを洗濯したところ、1着のフリースから2gものマイクロファイバーが発生したという研究結果から引用しています。
（※1：イモージェン・E・ナッパーとリチャード・C ・トンプソンによる研究：2016年 ※2：ニコ・L・ハートラインらによる研究：2016年）
いくらコンビニ袋やプラスチックストローを削減しても、これらのマイクロファイバーは、目に見えず、感じられないだけで、毎日海に流れ込み、海を汚し、海の生物たちの生命を脅かし、そして結局は、わたしたちの体に影響を与えることになるのです。
2022年3月、「Environment International」誌に発表されたオランダの研究で、健康な成人22人のうちの、17人の血液中からプラスチック粒子が発見されたという報道がありました。調査規模こそ小さいけれど、すでに人体にもマイクロプラスチックが入り込んでいることの、世界初の調査結果であり、世界に大きな衝撃を与えました。
天然繊維を着よう🌈
Solongo!🌈
Solongo!は、千葉県房総半島の南端、美しい海に囲まれた街にあるショップです。店主は、海に魅せられて、この海辺の街に移住して来て20年以上になるのですが、モンゴルの羊毛製品を扱うにあたり、いろいろ調べていくなかで、このマイクロプラスチックのことを知りました。
海辺の街で生きていくなら、なるべく海のためになることをしていきたい…。そう考えて、扱うのは天然繊維のものだけにすることに決めました。
巷に溢れる化学繊維の服でなく、みんなが少しずつ天然繊維の服を着ていけば、しぜんに海に流入するマイクロプラスチックを減らせると考えたからです。
羊毛、綿、麻、絹…etc.、天然繊維は、洗濯してももちろんプラスチックは排出しませんし、たとえ何かの間違いで、そのまま環境中に出てしまったとしても、数週間のうちに分解されて自然を汚しません。
天然繊維を着よう。
これは、いちばん気軽に始められる環境活動なのです。
（※右の写真は南房総の海です。本当に水の澄んだ素晴らしい海なんですよ♪）
🌈実はスゴい天然繊維😄
化学繊維が主流の世の中にいると、何か天然繊維が劣っているのではないかと思ってしまいがちですが、いえいえ、そんなことはありません！ 実は天然繊維は素晴らしい性能を秘めた「高機能繊維」なのです。
例えば、Solongo!のメイン商材である羊毛。
これは調べれば、調べるほどハイスペックな繊維です。たとえば…
・撥水性がある
・汚れにくい
・湿気を吸う、吸水力がある
・保温力が高く、体を冷やさない
・燃えにくい
・しわになりにくい
・防臭性がすごい
・生分解性が高い
元々は動物の一部だったので、撥水性と吸湿性、吸水力と保温力、一見矛盾する性質を併せ持つのが羊毛のすごいところ。
特に防臭性はすごいです。アンモニア臭を吸着するので、たとえ靴下でも、3～4日履いても臭いません。
こうした防臭性は、程度の差はあれど、天然繊維全般に備わっていて、その風合いとともに、愛用される理由のひとつになっています。
また、Solongo!でも積極的におすすめしている絹（SILK）も、綿より2～5割ほど高い吸水性、セリシン、キトサンなどの抗菌成分による消臭・殺菌作用、人肌に近いアミノ酸の構成によって肌に優しいなど、他の繊維にはない優れた特性を持っています。
このように、天然繊維は実は化学繊維にも負けない高機能繊維だったのです。
🌈しぜんを しぜんに
さて、ここまで長々とした文章をお読みくださり、ありがとうございました。
SDGｓが声高に叫ばれている昨今、環境を考えずに生きていくのは難しい世の中になって来ました。
でも、レジ袋がもらえなくなったり、ストローが少し臭う紙製になったり、「何かを我慢して」環境のために生活を変えるというのも、なかなか億劫なことだと感じることも多いような気がします。
だからSolongo！が掲げるキャッチフレーズは「🌈しぜんを しぜんに」。
何も我慢することなく、上に書いたような高機能な天然繊維の衣服を、まずは洗濯頻度の高い、下着や靴下から取り入れていきましょう。それで「自然を 自然に守っていける」。そんな気軽で着実なアクションを提案したいのです。
何も無理せず、心地よく、しぜんを しぜんに守っていこう。
それが、わたしたちSolongo!の思いです。
まず、靴下から！ 暖かくて、蒸れなくて、臭わない、モンゴルウールに替えてみてはいかがでしょうか🌈
